医師の転職市場は、人材不足ということもあり売り手市場が続いています。他の業界に比べて有利に転職を進められるといっていいでしょう。とはいえ、転職を楽観視してはいけないのも事実。求人数が多い分だけ取捨選択が難しくなり、必ずしも魅力的な求人に出会えるとは限らないからです。
医師求人には、病院の規模拡大などのポジティブな理由で出しているものもあれば、労働環境の悪さや不十分な設備などのネガティブな理由で出しているものもあります。ただ、当直の多さで前任者が離職した病院だったとしても、臨床経験をしっかりと積みたい若手医師にとって魅力的な求人に見えるかもしれません。このように、ネガティブな理由で出している求人が100％悪いとは言い切れないのです。大切なのは、自分が描きたいキャリアを明確にし、それを実現できるような求人を見極めることです。売り手市場でも買い手市場でも、これは変わりません。
転職までのステップは「応募」「面接」「内定・入職」の3つに分けられます。ですが、実際はそんなに単純なものではありません。例えば応募段階だけをクローズアップしても、自分が実現したい条件の整理、マッチする求人探し、病院・クリニックの組織構成や設備のチェック、応募する求人の絞り込み…といった作業が必要になるからです。他にも面接日程の調整や労働条件の交渉など、転職を無事に終えるにはこなさなくてはいけないことがたくさんあります。ただでさえ常に忙しい医師が、日常業務と並行してこのような作業を行うのは難しいというのが分かっていただけるでしょう。
そういったこともあり、最近では転職に必要な作業をサポートしてくれる転職支援サービスが人気を集めています。ドクタービジョンというサイトでは、都道府県ごとの医師求人がチェックできるのはもちろん、医療業界に精通した専任コンサルタントの強力なバックアップが受けられます。経験やスキル、勤務条件そして個人のパーソナリティやキャリアプランまで加味し、いろいろな求人を紹介してくれるのです。すでに働きたい病院があるという方でも、その施設を逆指名することで近しい非公開求人を紹介してもらえるため、選択肢が広がります。売り手市場だからこそ、しっかりと基盤を固めて万全の状態で転職活動に臨みたいものです。